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■Webフロント開発におけるReactとは


ここでは、Webフロン開発におけるReactについて紹介いたします。


WebサイトをReactで開発する利点


1.コンポーネントベースの設計
再利用性が高い: UIの各部分(ボタン、フォーム、カードなど)をコンポーネントとして定義でき、他のページでも簡単に再利用できます。
保守性が高い: 各コンポーネントが独立しているため、バグ修正や機能追加がしやすいです。

2.仮想DOM(Virtual DOM)による高速な描画
変更があった部分だけを効率的に更新するため、パフォーマンスが良く、スムーズなUIを実現できます。

3.単方向データフロー
データの流れが一方向なため、アプリの状態を把握しやすく、バグの原因を特定しやすいです。

4.豊富なエコシステムとライブラリ
・状態管理(Redux、Recoil、Zustandなど)
・ルーティング(React Router)
・UIライブラリ(Material UI、Chakra UI、Tailwind CSSなど)
・開発支援ツール(React DevTools)

5. 活発なコミュニティと継続的なアップデート
・ドキュメントが豊富で、困ったときに情報を得やすい
・バグ修正や新機能が活発にリリースされている

6. サーバーサイドレンダリング(SSR)や静的サイト生成(SSG)にも対応
Next.js などのフレームワークと組み合わせることで、SEOにも強いWebサイトが作れます。

7. クロスプラットフォーム展開も可能
React Nativeを使えば、Reactの知識を活かしてモバイルアプリも開発できます。


WebサイトにおけるReactとは何か、従来のhtml、cssと比較

React(正式には「React.js」)は、Facebookが開発したJavaScriptライブラリで、主にUI(ユーザーインターフェース)を効率的に作るために使われます。

【従来のHTML+CSS+JavaScriptによる開発】
[特徴]
・各ページにHTMLファイルを用意し、CSSでデザイン、JavaScriptで動きをつける。
・UIを構成するパーツ(ボタンやナビゲーションバーなど)は手動で管理・再利用。
・ページ全体が読み込まれ、必要に応じて再読み込みが発生する(=ページ遷移が遅くなりがち)。

[問題点]
・同じUIを複数ページで使いたいとき、コピー&ペーストになる。
・複雑な状態管理(例えばユーザーログイン情報、カートの中身など)が難しい。
・ページの一部だけを更新するのが面倒。

【Reactによる開発】
[特徴]
・HTML、CSS、JavaScriptを1つの「コンポーネント」としてまとめて扱う。
・ページの一部だけを効率的に更新できる(=速くてスムーズなUI)。
・状態管理がしやすく、アプリのような動的サイトが簡単に作れる。
・JavaScriptの中にHTMLのような構文(JSX)を書くことで、より柔軟にUIを構成できる。

[問題点]
・JSX、Hooks、Context API、状態管理ライブラリ(Redux、Zustandなど)など、多くの概念を理解する必要がある。
・UIもロジックもすべてJavaScriptで書くため、JavaScriptの理解が不十分だと開発が困難。
・アプリケーション全体をJavaScriptとして一度に読み込むため、初回の表示が遅くなることがある。


従来のHTML
html

<button onclick="alert('Hello!')">Click Me</button>


React(JSX)
jsx

function MyButton() {
 return <button onClick={() => alert('Hello!')}>Click Me</button>;
}


比較項目 従来のHTML/CSS React
再利用性 低い(コピー&ペースト) 高い(コンポーネント化)
UI更新 ページ全体を更新 必要な部分だけ更新
コード構造 HTML/CSS/JSが分離 コンポーネントにまとめられる
状態管理 基本的に手動 useStateなどの仕組みで簡単
学習コスト 低め やや高め(JSX、フックなど)



Webサイト開発におけるReactのチュートリアル

ステップ1:環境構築
Vite という高速ビルドツールを使います。
bash

npm create vite@latest my-react-app -- --template react
cd my-react-app
npm install
npm run dev


ステップ2:プロジェクト構造を理解する
Reactプロジェクトの典型的な構造は以下のようになります:
css

my-app/
├─ public/p
│ └─ index.html
├─ src/
│ ├─ App.jsx
│ ├─ main.jsx(Viteの場合)
│ └─ components/
│ └─ MyButton.jsx

・App.jsx がアプリ全体の中心。
・各部品は components/ に分けて書くと整理しやすい。


ステップ3:基本的なReactコードを書く
App.jsx
jsx

import React from 'react';
mport MyButton from './components/MyButton';

function App() {
   return (
    <div>
     <h1>Hello React!</h1>
     <MyButton />
    </div>
  );
}


components/MyButton.jsx
jsx

import React from 'react';


function MyButton() {   const handleClick = () => alert('ボタンがクリックされました!');
  return <button onClick={handleClick}>クリックしてください</button>;
}

export default MyButton;


ステップ4:状態管理(useState)

jsx

import { useState } from 'react';

function Counter() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  return (
   <div>
    <p>現在のカウント: {count}</p>
    <button onClick={() => setCount(count + 1)}>+1</button>
   </div>
   );
}


ステップ5:ルーティング(ページ遷移)

react-router-dom を使ってページ遷移を実装します。
bash

npm install react-router-dom


App.jsx
jsx
import { BrowserRouter, Routes, Route, Link } from 'react-router-dom';
import Home from './pages/Home';
import About from './pages/About';

function App() {
  return (
    <BrowserRouter>
      <nav>
        <Link to="/">ホーム</Link> | <Link to="/about">About</Link>
      </nav>
      <Routes>
        <Route path="/" element={<Home />} />
        <Route path="/about" element={<About />} />
      </Routes>
    </BrowserRouter>
  );
}


ステップ6:スタイルを追加する

CSSファイルを直接インポートします。
Tailwind CSSやStyled Componentsなどを導入する方法も人気です
jsx

import './App.css';


ステップ7:デプロイ(公開)

Vercel や Netlify にGitHub経由でアップロードすれば、すぐにWeb上で公開できます。


[作成日 2025/05/30]